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faコンセプト
未知の領域の創造性を発掘するために
我々GoFaは、アニメ・マンガ・ゲームに特化し作家の作品や原画の企画展を行うギャラリーとして国内外で活動してきました。時代を代表する第一線の作家達とふれあい、その作品にこめられた世界観や想いを知ることを重ねてきました。 作家たちはなぜ多くの人の共感や感動を得る作品を生み出せるのでしょうか。結論は「卓越した世界観を表現していること」。他にはないオリジナリティがファンを熱狂させ共感を呼んでいるのではないかと思い至りました。 一方、私達がいきている現代社会は、溢れんばかりの<商品>に取り囲まれています。しかしこの大量生産システムで送り出される商品の数々は、本当に私達が欲しいと思える商品でしょうか。商品が増えれば増えるほど欲しいものが見つからないという不可思議な感覚は誰にもあるでしょう。こだわる人ほど夢や未来を感じさせる喚起力に満ちたモノ、リアルを超えたファンタジックな魅力や、現実よりも未来を感じさせてくれるモノを求めているのではないでしょうか。時代の先端を行く作家が、その意思や感性、感情を凝縮した「モノ」を、従来の商品生産とは違う方向性で創り出せないだろうか。そう考えた時、faの種は蒔かれたのです。faとはいわば第一線のクリエーターの才能に潜む、まだ未踏の領域、未開発の資源やアイデアをいかに出現させるかというプロジェクトとして発想されました。ではなぜアニメ・マンガ・ゲームで活躍している作家なのか。それは、これらのジャンルが日本が世界に誇る「同時代的文化資産」だからです。その影響は、今や建築や音楽やアートにも及んでいます。活況を呈しているジャンルには優れた才能が自然に終結します。ルネッサンス期のイタリアが天才を輩出したように。現在の日本でアニメ・マンガ・ゲームはその最高の受け皿です。ここには潜在的な才能や創造の鉱脈があります。想像性は軽々とジャンルを超えて発揮されます。アニメ・マンガ・ゲームの枠組みを超えて、どんどんファッションやID(インダストリアルデザイン)や建築と関わってもらおうと思います。ある専門分野の人こそ最高の仕事ができるというのは前時代のものとなるでしょう。今この日本は、モノ作りにおいてルネッサンス期のような新たなムーブメントを起こすチャンスに恵まれています。世界的な同時代文化の担い手がここにいる。世界に届いた日本企業のもの作り技術力がある。夢の未来のビジョンに満ちたモノをこの世に送り出そう。ジャパンパワーの復活。刺激的な夢に溢れた営み、それがfaです
faは、まず作家、faのコンセプトに賛意を示し、なおかつ高い生産技術をもっている協力企業(または職人、スペシャリスト)そしてGoFaの3者によって成り立ちます。商品の届け方にもこだわりをもっています。faによる「作家主導のモノ作り」商品は、市場ありきの大量生産品とは全く異なる「モノ」です。素材ひとつ、小さなパーツひとつにも作家の世界観や意志、愛情とこだわりがこめられています。いつもどこでも買えるような物ではないから、ずっと大切にしたい。そう思ってもらえるような商品として送り出したい。本来商品は創り手にとっても、購入してくださった人にも、幸福な出会いであるべきです。それゆえ高品質・少量生産だからこそ追及できることにこだわりをもっています。結局faは、現在の商品生産システムでは出来ないこと、失われてしまったものへの挑戦ともなってしまったようです。ただ現実に多くの壁は存在します。最初から出来ないという企業も多くありました。進めながらも、素材の入手、生産ラインの問題など、量産前提のシステムにつきまとう制約は頻出します。創意をもって、既存のモノ作りの枠組みのみなおしを粘り強く追求していくしかありません。そのためにfaは独自の方法論の実験室となっています。ただ、モノ作りや消費者意識のパラダイムシフトは確実に起きています。作り手が変わらなければ何も動き出さないのです。 作品の制作過程で生まれる「絵」を展示するアートショウを「過去の企画展」とすればfaはこれから、まさに未来に向って進行していく「現在形の企画展」なのです。これから創りだすモノは、作家のイマジネーション次第で非常に幅広いものとなるでしょう。皆が楽しくなるようなフューチャービジョンの提示。作家が予見した未来像はそれこそあまねく生活を彩るすべてのものです。クリップからバイク、看護ロボット、都市計画やそれこそ気象衛星まで。発想を変えれば、病気でなくても「行きたくなるような楽しい病院」があってもいいじゃないかと考えると、なんだか楽しくなってきませんか。人のイマジネーションは人類の財産です。その先鋭化された作家が生み出したモノ、faの発想で創られたモノが生活のすべてを埋め尽くすこと。これはより心豊かな生活の実現につながるはずです。
FA宣言
2001年8月26日に神戸市で開催された「fa宣言in神戸」。この企画イベントはアニメ・マンガ発の新しいファッション提案のためのシンポジウムで、産(ファッション産業)・官(神戸市)・創(クリエーター/永井豪・村田蓮爾)による新しい方法論=作家主導の「モノ作り」を提唱し、その可能性を探る先駆的なものでした。この「fa宣言」は神戸市、神戸ファッション美術館、アニメーション神戸、GoFaによる主催で行われ、その意欲的の提案は内外の注目を集めたのです。そもそも、なぜ神戸でこのような試みが行われたのでしょうか。それは、1995年の阪神淡路大震災に遡ります。あの惨事によって、神戸を中心とするファッション産業も大きな被害を受けました。その打撃から立ち直り、さらに発展させていくためのカンフル剤として、何か刺激的なプロジェクトを企画できないだろうか。こうした地元関係諸氏の切実な声を受け、GoFaが協力させていただくことになったのがシンポジウム「fa宣言」だったのです。先鋭的なビジュアルセンスを持つクリエーター達のイマジネーションに基つ“いて商品を企画する。ファッション産業外の才能に注目するという非常に新しい挑戦となるこの提案を現実化するプロジェクトとしてfaはスタートしました。これまでにも様々なジャンルのクリエーターとのコラボレーションで作られた商品は存在しました。では、faと既存のコラボレーションとの違いはいったいどこにあるのでしょうか。それは、独自の世界観を持ち、世界的にも評価された作家達に自身の作家性を貫徹したフューチャーブランドを創造してもらおう、という点になります。あいまいな妥協を俳して作家性を尊重する、安易なキャラクター商品や作家の名前だけのロゴシールを貼ること商品と称することはしない。本格的なモノ作り目指すときめたのです。